09.物件の探し方(5)住みたい街周辺の不動産屋さんを訪れよう-その2


48不動産屋さんは、だいたいが駅前にあります。
駅の周辺を10分程度歩いてみれば、数軒の不動産屋さんが見つかるでしょう。

では、どの不動産を訪れればいいのか…。
何度も書いていますが、基本的にどこの不動産に行っても紹介してくれる物件は同じです。
極論すれば、見つかった不動産屋さんに入ればいいのです。

license_1

宅地建物取引業者免許証。丸の中の数字が大きいほど、長い間営業していることになる。ただ、信頼できるかは、別問題

といっても初めて不動産に行く人には不安でしょう。
その際によくいわれるのが、「宅地建物取引業者免許証」を見るということです。
写真の赤丸の中の数字は更新した回数(写真の場合は「1」なので新規)なので、この数字が多いほど長い期間営業していることになります。
つまり、長い間営業できているので信頼できる…、とはいえませんね。
長い間、あこぎな経営を続けているかもしれません
しかも、この宅地建物取引業者免許証は店内にあるので、店の外からでは確認できないのです。
つまり、この免許証はあてにはならないのです。

1~3月の不動産屋さんの繁忙期には店外にいすを置き、順番待ちをしているシーンも見られます。
そんな人気不動産屋さんはどうでしょう
ハズレはないと思います。
ただ、長時間待たされますし、流れ作業的に扱われるかもしれません。
私個人としては、オススメできません

実は人気不動産屋さんの周辺にも不動産屋さんがあることが多いのです。
それも、あまり並んでいないような…。
こういう不動産屋さんが悪いかというと、そうではありません。
不動産屋さんは賃貸だけでなく、分譲(販売)も行っていることが多く、賃貸を大々的に宣伝していない場合もあります
そんな不動産屋さんでも、賃貸を細々と扱っている場合もあり、たいていは若い社員が担当しています。
分譲がメインなので、賃貸のお客はもうけが少なくぞんざいに扱われるのでは、という不安もありますが、いい担当者なら物件をひとつひとつきちんと紹介してくれ、時間があれば車で案内してくれるでしょう

賑わっている不動産屋さんはそれなりの理由がありますが、お客があまりいないからといって悪い不動産屋さんではないということです。

ここで、ちょっとしたポイントを。

  • 1階(路面)に店舗の入口がある不動産屋さん
  • 外から店舗内がよく見える不動産屋さん

をまず訪れるのがいいかと思います。

なぜ1階か?
不動産屋さんならいい物件を知っているはずです。
それをわざわざ2階以上の店舗を選ぶのはおかしいし、また、2階以上の不動産屋さんは入りにくいのはもちろん、出にくいものです。
外から店舗内がよく見えるのも同じ理由です。

あとは、入ってみて少しでも気に入らなかったら、勇気を出して、また来ますといってすぐ出ましょう

  • きちんと希望を聞いてくれない(希望がとんでもない場合でも、説明をしてくれることが大切)
  • ひとつひとつの物件をていねいに説明してくれない
  • 名刺などを出さない

以上の場合は、即刻、適当な理由を付けて退店しましょう。
出にくかったら、スマホなどをもって「あ、ちょっと」といって強引に出てしまいましょう。

また、こちらの態度も多少は大切です。
きちんとした口調でわかりやすく話しましょう
加えて、スーツを着ろとはいいませんが、こぎれいな格好をしていくことも大切です。

つづいては、不動産屋さんでの紹介から契約までをお話しします。