一見複雑に絡み合う東京の鉄道網。
でも、山手線を中心に考えれば、すっきりします。
東京の電車は、山手線の各駅から放射状に主に私鉄線が延びていて、そこから郊外に向かいます。
一方、山手線内部の移動は主に地下鉄線となるのです。
私鉄線や地下鉄線はJRの路線に接続することが多いので、まずは東京のJR線の様子を見てみましょう。
東京のJR線はざっくり表現すると右の図のようになっています(クリックで拡大します)。
このなかで、東北線や総武(快速)線、東海道線などは中距離電車なので、東京を知るうえではとりあえず関係ありません。
そこでこれらをのぞいた東京のJR線の主要路線の図が下記となります。
東京から反時計回りに上野、田端、池袋、新宿…と通っている緑色の路線が山手線(やまのてせん)です。
山手線の東側、田端、上野、東京と品川を縦に結んでいる線が京浜東北線(けいひんとうほくせん)で、西側の池袋、新宿、大崎を結んでいるのが埼京線(さいきょうせん)となります。
東京駅から出発して山手線の中央を横切り新宿から西に向かっていく線が中央線快速(ちゅうおうせんかいそく)です。
中央線と並行して走っている黄色いラインが各駅停車(中央・総武各駅停車=ちゅうおうそうぶかくえきていしゃ)で東は千葉方面から山手線内部を横切り、新宿以西(三鷹まで)に向かっています。
そのほか、東京駅からは千葉方面に向かう京葉線(けいようせん)、西日暮里からは千葉、茨城方面に向かう常磐線各駅停車(じょうばんせんかくえきていしゃ)が出ています。
このなかでもさらに重要なのが、山手線とその中央部を横断する中央線(快速・各停)と東側の縦の線・京浜東北線と西側の縦の線・埼京線です。京葉線と常磐線各駅停車は、のちのち覚えてもいいでしょう。
さて、山手線から放射状に私鉄線が郊外に延びていると書きましたが、山手線から外に向かう京浜東北線や埼京線、中央線も私鉄線と同じような役割を持っていると考えてもいいでしょう。
つまり、東京の鉄道の中心は環状線である山手線で、その外側に向かうには一部のJR線と私鉄線、内側は地下鉄線で移動するというのが原則です。
各路線のイメージカラー(ラインカラー)を覚えよう!
東京のJRや地下鉄のそれぞれの路線は色と結びつけられています。これをラインカラーといいます(一部私鉄線にもありますが、ここでは割愛します)。
このラインカラーを覚えることによって、駅での案内板が見やすくなります。ぜひとも覚えておきましょう。
といっても、覚えるのは簡単、数もそれほど多くはありません。
日本の鉄道ラインカラー一覧(Wiki)
ここでは、JRのラインカラーをご案内します(地下鉄のラインカラーは「7.山手線内は地下鉄で移動する!」でご案内しています)。
山手線=■黄緑
これは有名ですね。ヨドバシカメラのCM曲「♪まーるいみどりのやまのてせん…」にもあります
京浜東北線=■水色
山手線と並行して走っていますので、間違えないように覚えておきましょう
中央線快速=■朱色
各駅停車と間違わないように
中央・総武各駅停車=■黄色
快速の薄めの色…黄色が各駅停車
常磐線=■緑
快速も各停も同じ色ですが、各駅をグレーで表示する場合があります。また、中距離電車は青色になります
埼京線=■緑
常磐線と同じですが、常磐線はエメラルドグリーンに近い感じです。同じところを走っていないので、あまり混同することはないでしょう
次のページでは、山手線から外に向かう鉄道をターミナルごとにみてみましょう。